カレンダーとは、毎日目にするもの。好きなイラストやデザイン、「うわあ、これいいなあ」と思うものだと、日々テンションが上がります。2018年に買って、1年間をおいて今年2020年に買ったカレンダー『のはうたカレンダー』は、まさにそんなカレンダーでした。
どこかなつかしい版画の雰囲気と、詩の言葉。版画と詩、その両方にいやされます。とっても素敵なカレンダーなので、今日はこのカレンダーについて書いてみます。
『のはらうたカレンダー』とは?
もしかしたら、『のはらうた』という言葉になじみのある方もいるかもしれません。というのは、『のはらうた』は、もともとは詩集の本。著書は詩人、工藤直子さんです。
私自身、『のはらうた』というタイトルであることは知りませんでしたが、小さいころ学校の図書館で『のはらうた』の本を見たことがあったなあと思います。
『のはらうた』には詩集版の他に、版画版があります。工藤さんの詩を、保手浜孝さんが版画にしたものです。
そして、「のはらうたカレンダー」は版画版の『のはらうた』の下にカレンダーがついているものです。
日々のカレンダーはどんな感じなのだろう?
まず、カレンダーの前に『のはらうた』とはどういうことでしょう? Amazonの『のはらうた 1』の紹介文を引用させてもらいます。
わらべうた、かぞえうた、というのはありますが、「のはらうた」というのは、どういううたでしょう。 作者は、のはらみんなの代理人を名のる、詩人のくどうなおこさんです。 くどうさんが、のはらを散歩していると、かまきりやみのむしや風が、うたをうたっています。 そのうたを書きとめて一冊にまとめたのが「のはらうた」。 のはらみんなは、のはらむらに住んでいて、くどうさんから自分の姓と名をもらいます。 かまきりりゅうじ、とか、かぜみつる、とか、うさぎふたご、といった具合です。
のはらうたは、のはらむらのみんなのうたをまとめたもの。では、うたはどんなうたなのでしょう? うたを見ながら、カレンダーについても見ていきましょう。
みんなそれぞれですね。
伝えたりうったえたりしているのが、人ではなく木枯らしだったり池だったり、やまばとだったり「のはらみんな」である、というのがこころを和ませてくれます。名前もいいですよね、「やまばとひとみ」さん。
そして版画にも気持ちがなごみます。
こちらは一昨年のものですが、版画のアングルはほんとうに様々で、「次の月はなにかな?」と月初めにめくる楽しみもあります。
のはらうたカレンダー、毎月使うカレンダー以外の部分も特徴的です。そのあたりのことも書いてみます。
まず、カレンダーは写真のようなケースに入っています。
ケースから取り出すと、カレンダーの表紙(?)はこんな風に。
表紙を1枚めくると、カラーの1ページが。
カレンダーをめくる部分は木になっていていて、紐がついていて吊るすことができます。
カレンダーのサイズは、縦37×横25.5㎝ほどです。
版画の文字は全部の月、ひらがなで書かれているので、子どもさんにもピッタリ。ケースにも入っているので、子どもさんや、こういう雰囲気が好きな人など、プレゼントとしてそのまま渡すのもいいんじゃないかと思います。
さいごに:日々使って感じること
はじめは、カレンダーの雰囲気に一目ぼれで買いました。でも今は、カレンダーのうたを読むと子どものときの自由な気持ちや感覚を思い出したり、笑ってしまったりと、詩と版画の両方にいやされている気がします。
うたを目で追いながらカレンダーを見ていると、月によるところもありますが、こころの真ん中がホッとあったかくなることが多いです。
そして、がっくし落ち込んだときにカレンダーを見たりすると、ふわりと背中を押してもらえるような、意識を落ち込んだ気持ちとはすこし違うところに持っていくような力を、カレンダーは持っている気がします。月によっては示唆にとんでいて、そうだなあとしみじみ思うことも。
昨年は別のカレンダーを使っていて(こちらもおすすめです!)、昨年は使いませんでした。でもしばらく経って、買えばよかった! と思ったときには、残念ながらもう販売されていませんでした…。今年は再び購入! 今は日々、カレンダーの雰囲気にホッといやされています。
最後に、カレンダーだけではなく、『のはらうた』の詩集もとても素敵です。詩集版と版画版、それぞれ異なるよさがあって、両方読んでみるのも楽しいです。
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