Kindle Paperwhiteを使い始めて8か月。Kindle Paperwhiteと純正カバーのレビュー

今年の1月初めに、Kindle Paperwhite第6世代を買いました。本体を使い始めて8か月強、純正カバーを使い始めて5カ月強経ちます。先日、カバーに目をやると、カバーの角が剥げていました。気に入っていたので、凹みました…。

そこで今日はKindle周りのことについて、自分が買う前に気になったことも含めつつレビューを書いてみようと思います。使用しているのは、Kindle Paperwhite 第6世代(Wi-fi, キャンペーンなし)のものです。

 

Kindle Paperwhiteの本体の使用感

レビューには使い方・使用頻度も関係すると思うので、先に一応その点に触れておきます。私は、Kindleをメインの読書ツールとして使っていません。毎日英語多読をするのに15分程度使い、ときどきPrime Readingを使って本を読む程度です。あとは、数冊、新刊や厚めの文芸書を購入し読んだこともあります。そのため、Kindleライトユーザーのレビューとして参考にしてもらえたらと思います。

あってよかったバックライト!

買う前、バックライトの有無で悩んだのですが、この機能は必要だと思いました。使い始めて数回、バックライトがつかなかったことがあります(一度スリープ状態に戻し、再度つけると戻る)。画面が明るいことに慣れていたせいもあって、バックライトがないとその暗さに驚きます。ないと暗いので、使える場所が多少限定されてしまいそうにも感じました。

ページ繰りのとき、画面が白黒反転する件(ページリフレッシュ)

Kindleシリーズが合わないという人がよく指摘している点で、買う前に一番懸念しました。でも、私は大丈夫でした。人によるところが大きいのかもしれません。気になる方は、You Tubeのレビュー動画などを確認するのも一つかもしれません。

スマホのような速度感はない

初め、遅くてびっくりしました。検索時、打った文字が画面に反映される速度がワンテンポ遅く(更に文字が若干打ちづらい)、早く結果を知りたいときはイライラしました。でも、最終的には「まあ、こういうもんか」と慣れてきました。ページ送りのときもワンテンポ気持ち遅めですが、小説など、活字を追う分には気になりません。

操作性

検索をするとき、本のタイトルが明確で、Kindle版が確実にあると知っている場合の検索は問題なかったです。しかし、それ以外の本をジャンルなどで「なんとなく探す」ときの検索はしづらい気がします。「どこだ、どこだ」と探していく感じです(面倒になって、見つからないときもある)。最終的には書籍検索・購入はパソコンでして、読むときだけKindle Paperwhiteを使うようにしたら、別段何も思わなくなりました。

検索するときの若干遅めの速度感と操作性が、一番やきもきしました。でも、Kindle Paperwhiteは「本を読む端末」とし、検索はパソコンなどで済ませてしまうようにしてからは、イライラすることもなくなりました。普通にありがたい、便利な存在です。

 

カバーを買うことにした経緯・カバーのレビュー

上のような感じで、全体的に本体には満足していました。でも、本体についてしまう指紋が少しずつ気になってくるようになりました。黒という色自体、指紋が目立ちやすいです。更に背面の材質は、普通のプラスチックではなくなめらかな質感素材なのです(調べても材質がどうしても出てこず、表現があいまいですみません…)。

わかりづらいし、そこまで目立つものでもないのですが、少しずつ使用感が出てくる感じがいやで、純正カバーを買うことにしました。

レビューを見ると「カバーをつけると重い」という言葉が目立ちます。実際使ってみたら、本当にその通りでした。カバーを買う前はKindleを外に持ち出すこともありましたが、その習慣はほぼ無くなりました…。とはいえ、Kindleをはめ込む部分は堅く、しっかり守ってくれそうな感じはあります。Kindle自体が薄めなつくりのため、その部分は安心できます。

また、カバーの開閉時には、端末が自動でオン・オフ切り替わります。初めは便利だなあと思っていたのですが、よくよく使うと、別にあってもなくてもどちらでも大差ないなあと感じるようになってきました。

そして、初めにも書いたのですが、カバーの角が剥げてきました。

外に持ち出したのは、10回以上20回未満だと思います。それ以外は、家の本棚、引き出しにしまっていました。「革」カバーですが、革の上にコーティングがされていて、その部分が少しずつ剥げていきます。

総括すると、指紋が気になっていたので、その点をどうにかできたのはよかったです。でも使って5カ月で、値段も結構したため、剥げは悲しかった…。正直、値段不相応に感じました。

 

Kindle Paperwhiteを買ってよかった? カバーを買ってよかった?

私はKindle Paperwhiteを買ってよかったし、カバー自体は買ってよかったと感じた人でした。

ただ、Kindleがあるからといって電子書籍を買って読むかというと、正直読まないです。Kindle Unlimitedも無料体験をして、初めはその書籍数に感動しました。でも、あるものの中に自分の読みたい本はなかったりして、結局は読みたい本は借りるなりして読む方が性に合っていると感じました。また、本を買う習慣自体がなかったこともありますが、やはり紙の本の方が私には馴染みがよかったです。

ついでに言うと、私は購入当時はタブレットを持っていなかったので、買おうとした当時は、Kindle Paperwhiteを買ってよかった人でした。でも最近、タブレットをもらいました。もし初めからタブレットが手もとにあったら、私の1日15分程度の読書量であればPaperwhiteはいらなかったかもと、ちょっとだけ感じています。目にはKindle Paperwhiteの方が優しそうなので、あればありがたいけど、なくてもまあなんとかなるかなあという感じです。

そこで思うのは利用度合によっては、電子書籍リーダーに興味は持っていても、他の媒体で案外事足りる人もいるのかなと。毎日比較的短時間の多読だけが目的で、タブレットを既に持っている方とかは、特に。

またカバーに関しては、カバー自体は購入してよかったですが、もっといろんなカバーを検討すればよかったと感じています。「純正」バリューを諦めれば、重量的に軽いカバーはそこそこありました。Kindle本体が205gで純正カバーが134g、合計すると340g程度です。それは、家にある150ページ強のハードカバーの文芸書1冊と同じくらいの重量で、ずっと手のひらで支えると、そこそこの重量感があります。純正でも剥げてきてしまうことを考えれば、今思うと純正だからと安心せず、いろいろな商品を比較検討すればよかったです。

カバー購入を迷っていて、もし上の写真のような指紋が気になる人は、最初に買った方がベターだと感じます。写真を撮るにあたってアルコールで拭きましたが、それでもこんな感じでしたので…。とほほ。

多読を続けて1年7か月、失敗を経て気づいたこと

「1年、2年と多読を続けたらどうなるのだろう、どこまで行けるのだろう」

多読を始めるときの疑問でした。あれから1年7か月が経ち、私は何を得たのだろうと考えました。するとかなり「なんとなく」な成果しか得ていませんでした。掲げた目標には近づいていません。

そこで今日は、続けることで気づいた「もっとこうすればよかったんだ」について書いてみます。先に答えを書くとそれは、「多読の目的を明確にしながら、目標と今をつなげる」ということでした。

多読に興味がある人、多読を通じてライティング力をあげたい人に読んでもらえたらうれしいです。

最初にこれまでに何をして何を得たのかをまとめ、その後に「こうすればよかったんだ」の部分を書いてみます。

何をやってきたのか 多読素材・多読量・費やした時間

(多読の素材・多読量)

1年目は多読素材の定番「Oxford Reading Tree(以下ORT)」「I Can Read(以下ICR)」→1年過ぎたころ「Paddington」シリーズ2冊→数か月前から、コメディアンの自伝本3冊

読んだ総文字数は、自伝の文字数がわからないのでわかりません。でも、40万語程度くらいには達したのではないかと思います。

(多読に費やす時間)

ORTの初級段階では1日3冊10分未満くらい、レベルが上がってからはORT、ICRともに1日1冊で10~20分程度。Paddington、コメディアンの自伝は1日10分程度。ここ1か月くらいは、1日最低2ページ程度。(最低ラインのルールは疲れている日は、最低一文でも読めばOK)。なのでならすと、1日10~15分程度だと思います。多読の本によると、これでは短いようです…。

 

多読を始めたきっかけ、当時の目標

実は、大学時代の専攻は英語でした。でも、自分の英語力に後悔が残っていました。もっと自分の言いたいことをしっかり伝えられるようになりたい、前置詞が苦手で正しい文が書けないのを直したい…そんな思いがありました。「幼児向けの本を読むのに気は進まない。だけどどこかから始めないと、私はずっと同じ後悔し続けるだろう。とりあえずやろう」と、藁にもすがるような思いで始めました。

そのときの目標は、名作小説を原著で読めるようになる、自然な英文を書けるようになることでした。ネイティブとフェアに話せるような英語力が欲しいという思いも、間接的にあった気がします。

 

結果、目標達成度、そこから見える私の問題点

では、そんな目標に対して私はどこに行けたか。

「コメディアンの書いた洋書はなんとなく読めるようになり、自分のなかのイディオムのストックは前よりなんとなく増えた気がするよ」

これが正直に感じたことでした。すべてが「なんとなく」でしかないのです。1年半以上続けてるんだから、もっとあるだろ? と思いましたが、なかった…。

なぜ、こんなことになったんでしょうか。

私の一番の問題点は「多読をする」という行為が、いつの間にか「目的」になっていたことにあると思います。仕事から疲れて帰ってきたとき、「本を読む」ことだけで精いっぱいでした(職場にはバイクで通勤し、従業員全員でお昼を食べる職場で、仕事前・休憩中に読む時間はとれませんでした)。そしてこの「とりあえず読め」が当たり前になると、本来の目標は少しずつ「考えたくないもの」に変化しました。

さらに突っ込むと、イディオムについてもその表現を「見ること」に慣れただけ。自分のなかで、使える表現にはなっていません。英語で日記を書いていて、「見ることに慣れた」表現は使っていましたが、それらが合っているかは定かではない。昔勢いで買ったジェーン・オースティンの「高慢と偏見」が手もとにありますが、読めるとも読みたい! とも思えない。何も目標に近づいていませんでした。

モチベーションは低く「読めばOK」としてしまい、どこに向かうでもない多読迷子になっていました。

 

ここから言えること どのように多読に取り組むべきか

努力が目的にしっかりと向かっていなければ、得るものは「なんとない」ものでしかない。書いてみると当たり前ですが、それが学んだことでした。その経験から得た教訓は、次の2つです。

1.多読を始める目的・目標を明確にし、意識しながら多読を続ける
2.「目標」と「今」をつなげてみる

1に関しては、英語学習法でよく言われることです。多読の場合、特にその傾向が強いかもしれません。多読は「読む」という行動はともなっているので、それだけで満足してしまいやすい気がします(もちろん数をこなすことが目的ならばそれでよいのですが)。

2に関しては、「今」と「未来」を地続きにして、「今、少しでも目標に近づいている」という状況を作るためです。これで多読迷子にならない! ここ数日、ライティング力・スピーキング力を上げるという目標に対して、次の取り組みを始めてみました。

・多読で読んだ文章で使えそう・使ってみたい文章を、キンドルのハイライト機能を使ってストック→毎日一瞬でもいいので、ハイライトした文を見る→使えそうなら英語の日記で使ってみる
・読んでいる文章がいまいちわからないとき、音読して理解しようとしながら読む

また直接は関係ないですが、好きな英語のPodcastも毎日聴くようにし始めました。読む、話す、聴くを組み合わせることで、より自然な表現も見につきやすいのではないか、という仮定(もしくは願い…)からです。

試してまだ数日ですが、めんどくさがりながら数文だけ書いていた英語日記の文が長くなりました(笑)。「使える表現はないか」とめざとく探すようになりました。書きながら、なぜ私は英文を書けるようになりたいのに、英語の日記を真面目に今まで書かなかったのだろうと疑問になりました。本当に本末転倒なことばかりしてました…。

 

最後に

書きながら、果たして多読の目的が「読む」こと以外の人ってたくさんいるのかな、と疑問になりました…。いるといいな…。

失敗談ばかりですが、私はそれでも多読を始めてよかったと思っています。一つには「なんとなく」でも、原著を読み始めることに抵抗が少なくなり始め、のろくても「どこかに向かい始めてはいる」ことを実感できるからです。

さらに、これは副産物(?)ですが、「毎日続けられる」という自信も生まれました。「最悪、一日一文でいいから頑張れ」が私のマントラで、1年目は毎日本を開きました。一文はさすがに少ないですが、それでも「1年は365日あって、そのすべての日で同じことを繰り返した」というのは、継続性のない私にとっては大きなことでした。多読は、継続力を養うツールとしてもおすすめだなあと感じます。

失敗談ばかりでしたが、時間をかけて失敗してるので(?)結構リアリティがあると思います。もしこれから多読を始める人がいたら、是非同じ穴に落ちないでください! 失われた時間は長かったですので…。

最後に、この本もおすすめです。多読を始めた後に読んだのですが、始める前に読めばよかったと後悔した1冊です。

読んでくださってありがとうございました。

CouchsurfingのMeet UpとEventという使い方

「海外旅行するとき、もっと現地の人の話聞きたいよなあ」
「せっかく首都圏にいるんだから、外国の人ともっと交流したいんだけどなあ」

海外旅行に行くとき、首都圏に住んでいるとき、上のように思っていました。海外に行くときは、普通に観光地ばかりめぐる旅を考えては、「なんか違うんだよなあ。でもどうやって現地の人に出あえばいいんだろ」と思い、首都圏に住んでいたときは、外国人と交流したいけれど、いまいちどこに行けばいいのかわかりませんでした。

私以外にも、こんな風に思う人はいるんじゃないかと思います。今日書こうと思っているCouchsurfingのMeet Up、Event機能は、上の願いにいくぶんか沿ったものでした。私自身が知ったのは、首都圏から離れ、海外旅行によく行っていた最後のときでしたが…。

ただ、手放しで「オススメ! 」とも正直言えないところもあります。そのあたりが中途半端なのですが、今日はそのあたりをひっくるめて、私の感じることをまとめてみたいと思います。

 

まず、Couchsurfingとは…

 

Wikipediaの言葉を借りるなら、「無料国際ホスピタリティー・コミュニティー」ということです。平たくいうと、海外に旅に出る人と現地の人を結びつけるSNSのようなものです。

今回書こうとしているのは、そのなかのEvent、Meet upについてですが、本来Couchsurfingとは「カウチ(=ソファ)」の「サーフィン」。つまり、旅行者が外国に行くとき、現地の人の家に泊めてもらって交流を深めるという機能が主です。今人気のAirbnbとの違いは、そこに料金が発生するかということで、Couchsurfingの場合、宿泊料は発生しません。

 

Meet upとEventという使い方

Meet Up

「旅行している外国人と知り合いたいけど、家に泊めるのは…」という人も多いと思います。そんなときに便利な使い方の一つが、Meet Upというもの。

細かい登録方法の説明は割愛しますが、Couchsurfingに登録するとき、プロフィールや居住地を設定するほかに、「Hosting Abailability」を設定する欄があります。

そのとき、選択肢の1つに、「Wants to Meet Up」という選択肢があります。これを選べば、宿泊場所は提供できないけれど「会いたいよ」という意思表示になり、旅行者から連絡が来る可能性が生まれます。

またこれは自分が海外に行くとき、宿は決めてあるけれど現地でローカルの人と交流したいというときにも使えます。方法としては、「Find Host」に滞在場所を入力して検索し、検索結果画面右下にある「More Fliters」をクリックします。

そして、「HOST INFO」の箇所の選択を「Want to Meet Up」にします。この欄で性別、最終ログイン日なども選択することができます(最終ログイン日が、最近の人ほど返信が早いので先に設定しておくのも便利です)。

こうすることで、はじめの例とは逆に、宿泊場所は提供できないけど会いたいという意思を持った人を探すことができます。

Event

「Meet Up」は、人との連絡のやり取りが必要になります。それに対して「Event」の多くは行きたいイベントの参加ボタンを押せばOKというシンプルなもの。

Couchsurfingトップページの検索窓で「Explore」「Find Hosts」などがあるなかで「Event」を選択し、行先を入力します。行きたいイベントを探して、もし行きたいものがあれば「Join」ボタンをクリック。イベントによっては、企画者にコンタクトが必要な場合もあるので、その場合は追加で連絡も入れます。

 

気を付けたいこと

ここから、はじめの中途半端な部分が出てきます。手放しでCouchsurfingを推しづらい理由は、Couchsurfingにまつわるトラブルが関連しています。ネットでCouchsurfingと検索すると、主に女性が男性の家に泊まって起きたトラブルがでてきます。これはSurf/Hostをする場合に重要になることだと思いますが、たとえ一時会うだけでも、見ず知らずの人に会うときは気を付けるに越したことはありません。

そのため、もしこの投稿を読んでMeet UpやEventに興味を持って下さった方がいた場合、以下の点に気をつけることも大切だと思います。

<Eventの場合>

・内容をしっかり読み、参加者・場所にも注意を払う

読んでいると、首をかしげたくなるイベントもときどきありました…。

<Meet Upの場合>

・連絡をくれた人・連絡をしようと思っている人の紹介文をしっかり確認する
・Referenceをしっかり確認する

Couchsurfingでは、Host/Surferをした人、Meet Upで出会った人、Eventで出会ったメンバーに対してPositive/Negativeで評価、コメントができるシステムがあります。出会いがいまいちだったとしても、嫌なことがあったとしても、あえてそのことを書くのは勇気がいります。そのため、書かれている情報が真正面から信用できるかには疑問は残りますが、それでも参考にはなります。

女性が男性から連絡を受けた場合で、その男性のReferenceを書いたのが女性ばかりであれば、警戒が必要かもしれません。またReferenceがまったくない場合も、少し気になります。私は女性ですが、以前Referenceがない男性から連絡が来ました。迷いましたが直観的に「断ろう」と思い、理由をつけて断ったことがあります。もしくはReferenceはよくても「直観的に会いたくない」と思ったら会わない、という選択も大切だと思います。

女性の場合、行くイベントが夜であればそのイベントへの警戒、Meet Upで異性と会うのであれば、その時の警戒はしてもし過ぎることはないと思います。

実際、日本・海外で使ってみて感じたメリット・デメリット

Eventのよいところは、企画者への事前の連絡が必要なものでなければ、すぐに行けるということ。一人でバックパッカーとして海外を旅しているときは、その日の気分で行動を決めたいときに重宝しました。

これと対比になるのですが、Meet Upはある程度事前に、会いたい人に連絡する必要があります。そのため、事前に旅程をある程度決めていない旅には適しません。

また双方のデメリットになるのですが、大都市ではEventの開催、Meet Upを希望する人は多いけれど、地方だと少ないです。これは海外でも、日本でも同じように感じます。私は今地方に住んでいますが、開催されるイベントは、皆無でした…。

 

もっとざっくり思うこと

自分のCouchsurfing遍歴を振り返ると、正直Surfに比べると、Meet UpやEventは出会った人との関係性は築きづらいと感じました。EventやMeet Upでは、Surfより共有する時間が短いことが理由の一つだと思います。そのため正直なところ、「外国人と連絡を取り続けたい!」という思いがあるのだとしたら、SurfもしくはHostになる方が関係性は築きやすいと思います。ただどちらも相性の問題があるので、一概にはなんとも言えず、あくまで上の思いは私の体験談です。

それでも、いずれにしても、Meet UpやEvnetの方法を選択肢として持っておくと便利だとは感じています。

一人でバックパッカーをしているとき、一人旅は楽でよかったです。ただ「観光地を誰かと回りたいな」だったり、「現地の人と話してみたいな」という気持ちがわいてくるときがありました。そういうときに、誰かと一緒に一時を笑って過ごせるというのは結構救われます。私はフリーウォーキングに1回参加して、会った人と連絡はそれから取っていませんが、それでもその体験は今もいい思い出になっています。

それは、海外の旅以外でも似たようなところがあると思います。日本でMeet Upで連絡をもらって、地元を案内したことがありました。自分とは異なる文化を持った人と話すことで触発されたり、自分の文化を見直すことにつながりました。

 

最後に

知らない人に会うというところで、リスクはあるのも事実です。ただ、書いてある情報を注意深く見極め、余裕をしっかり持てばCouchsurfingは便利なツールにもなると思います。

「外国の人と知り合いたいんだけど、なんかいいツールないかなあ」という方に、よかったら見てみてほしいです。Meet Upの場合はログイン日が新しいと検索されやすいのか、ログインをまったくしていないときよりよく連絡がきました。なので、Meet Upを利用する場合は、ちょこちょこログインすると、連絡が来やすいかもです!

読んでくださって、ありがとうございました。

面白い英語のPodcastを探している人に聴いてほしい「WTF with Marc Maron」

「BBCのGlobal News、毎日きくのしんどい」

毎日英語を聞こうと頑張っていたとき、思ったことです。タイトルのPodcastは、その後たまたま見つけたものでした。スピードは速いです。でも、内容が面白いので一時期は毎日聴いていました。興味のあるなしで、こんなに変わるんだと感じました。

冒頭のように思うことがあった人がいたら、面白いPodcastを探している人がいたら、是非タイトルのPodcastを聞いてみてほしいです。

WTF with Marc Maronとは

WTFは、アメリカのコメディアン、マーク・マロンが自宅のガレージにゲストを招き、ゲストとの会話を放送するプログラムです。ゲストはコメディアンが多いですが、他にも俳優、歌手、作家、映画監督など、多くのクリエイティブ業界に身を置く人が登場します。なんと過去には、オバマ大統領も出演しています。写真の右側がマークです。

会話の多くは、マークがゲストの生い立ちについて質問する形で始まります。ゲストは多くの場合、自身が出演、制作した作品の宣伝をかねてやってくるので、対話では作品ができるまでの背景、思いにも話が及びます。

「親近感」

聴き続けて感じるPodcastの最大のよさは、「会話をそのまま聞いているような身近さ」にあると思います。このPodcastは、よくあるゲストを招いてQ&Aで進行する「インタビュー」形式とは違って、普通の「会話」が主体となっています。自然な流れで会話が進むので、結構な頻度で会話の後半部ではゲストが自然体で話しているように感じられます。また、ゲストが何を思い今のキャリアを選んだのか、何を考えているのか、どんな人生観なのかなのかを、会話の自然な流れで知ることができます。

10人いれば、10人の異なる人生があります。それぞれの人の歩みを聞くことで、「そんな考え方あるのか」「そんな人もいるんだ」と、聞いていて人生のヒントになることも多いです。

また、コメディアンのPodcastなのでやっぱり面白い! ゲストとの対話も面白いですが、毎回、対話の前に、マークの短いモノローグが入ります。最近のマークの近況、考えていることが語られます。週に2回Podcastはアップロードされていくので、その近況を聞いて、マークが考えていることをシェアするのも面白いです。

Podcastについて

Podcastは、最新の50回分のエピソードは無料でダウンロードできます。毎週月曜日と木曜日にアップロードされ、WTFのHP、スマホアプリAppleAndroid、Spotifyなどでダウンロード可能です。それ以前のエピソードに関しても、You Tubeの公式WTFページや、一般の人がアップロードしたものが多くあり、手軽に聞くことができます。

ネイティブのPodcastなので、スピードは早いです。でも、人によってはかじりついて聞きたくなるくらい面白いです。そして、それを繰り返していたら、少しずつマークの英語になれてきました。

Podcastは今現在、950回を越えています。私自身、聴いたものは200未満だと思いますが、そのなかで印象に残っている、面白かったものを以下に一部リンクを貼ってみます。中でもオバマ大統領のエピソードは聴きごたえがあって、一番はじめに聞くととても面白いと思います! 下3つの回はWTFの公式You Tubeのアップロードがなく、個人の人がアップロードしたものしか見つかりませんでした。いつ消されてしまうかわからないので、名前だけ書いておきます(消されても、結局別の人がまたあとでアップロードする傾向があるため)。

Robin Williams
Garry Shandling
John Oliver

かつて聴き飽きない英語音源を探しても、全然見つかりませんでした。「絶対どこかにあるはずだろ!」と思い続けてしばらくたったとき、このPodcastに出あいました。つらいときに励まされる言葉もあれば、めちゃくちゃ笑える話もあっておすすめです。

よかったら聞いてみてください。読んでくださってありがとうございました。

1冊で、9人の著者から考え方や基礎知識を学べる本「考える力をつくるノート」

「段取り力を手に入れたい」
「脳の働きなど、人間の特性を理解・利用しながらうまくものごとをすすめたい」

そんな風に思っていたときに、「考える力をつくるノート」を見つけました。知りたい内容に、ドンピシャな本でした。サラッと読めたけれど、参考にする部分が多かったので、本の紹介と今のところ感じた変化(実践して2日だけど)をまとめてみます。

9人の授業 9つのプレゼン

上の表現が、本書の雰囲気を伝えるのにぴったりではないかと思います。

まず、読んで解釈したうえで、本の内容をざっくり分類すると次のような感じのイメージでした(本の分類とは異なります)。

・脳の特性を活かす方法
・思考法、問題へのアプローチのヒント
・他から抜きんでる「自分」をつくる方法
・生き延びるための心理学

そして、これらのトピックは、脳科学者、コンサルタント、経営者、新規授業プロデューサー、精神科医など、異なる分野の9人がそれぞれ紹介します。

それぞれの分野を、9人の論旨を加えつつさらに具体的にすると、
<脳の特性を活かす方法>
・自分の才能を引き出す5つの方法 (茂木健一郎)
・脳にいい生活習慣 (築山節)

<思考法、問題へのアプローチのヒント>
・「自分の頭」で問題解決をする「地頭力」 (細谷功)
・「最小の労力」で「最大の効果」をあげる「仮説思考」 (内田和成)

・「暗黙知」などの「ライフハック」術 (小山龍介)
・相手の力を借りて目的地にたどり着く「クリエイティブ合気道」 (箭内道彦)

<他から抜きんでる方法>
・努力をし、信用を高め、経済成長への危機意識を高める (丹羽宇一郎)
・「自分ブランド」を作る (藤巻幸夫)

<生き延びるための心理学>
・心の病の変遷、心の整理をするために (香山リカ)

みたいになると思います。丹羽さん、香山さんは、どうしてもうまくまとめられませんでしたが、それ以外は、なんとなく誰が、どんな内容の話なのかのイメージはつくのではないでしょうか。

読んで感じた本のメリットは、本の厚みに対してはサラッと読めるところでした。9人の著者の内容が、普通の厚みの本1冊にまとめているため、それぞれの伝えたい内容が凝縮されています。そのため、著者の著作を読みたい人にとっては、導入の知識としてちょうどよいと思います(逆に言うと、著作を読んだことのある人にはものたりないかもしれないです)。

また、はじめに書いたように効率性、段取り力を上げたい人にもピッタリだと思います。例えば、効率性に対するアプローチにも、思考術、脳科学的見地、ライフハック術と、異なる視点を1冊でサクッと要点だけつかめます。私の場合、雑誌の特集のようにポイントがまとまっていて、すぐ実行できる内容の知識を必要としていたので、本の内容はそれに近く便利でした。

印象に残っている箇所、小さな変化(実践して2日だけど)

一番印象に残っている文は、「脳は休まなければいけない!」でした。文はそのあと、こんな風に続きます。

まず、はじめに知ってもらいたいことは「脳は長時間働けない」ということです。(中略)
気づいてあげてください! 疲労感は、脳の健康にとって重要な”シグナル”なのです。
たとえば、「眠い」というのは、脳が疲れているという状態です。あくびが出たり、集中力が低下してイライラする。まぶたがぴくぴくする……。これらの兆候も脳が疲れているサインです。こういう場合は、疲れの程度によって、睡眠、数時間の休養といった疲労回復の時間をとってください。

いつからか、疲労感は常にありました。疲労感があることが当たり前で、いつからか「そういうもんなんかな」と思っていました。でもこの文を読んでから、意図的に休むようにしています。たとえばライティングをするとき25分集中、5分休むというサイクルを繰り返すようにしています。5分でも休息をすると頭がスッキリし、集中力が長時間持続する感覚があります。この章と、もう一つ脳の章の内容を全体的に参考にするようにしたら、脳とうまく付き合う方法がほんの少し見えてきました。

一番大きな収穫は、やり方を知っていることで、かなり「楽さ」が生まれたことだと思います。「25分作業を続けたら、5分休む」というようにかなりシンプルなことなのに、生産性が上がり、イライラが減って健康的な脳の使い方をしていることを実感します。

さいごに

私の例は少し極端でしたが、本には様々な見地からの「こういう仕組みだから、こうするといいよ」「こんなふうにすれば、うまくいくよ」という考え方の「コツ」が書かれています。

「地頭力って気になってたんだよな」「茂木さんの本に興味がある」…など、ちょっと気になる単語があったり、著者がいた場合は、読んでみると面白いと思います。上の例はまさに私のことで、ずっと地頭力に興味があり、茂木さんの本を読んでみたかったので、とてもいい導入本になりました。

読んでくださって、ありがとうございました。

若林正恭著『社会人大学人見知り学部 卒業見込』を読んで

あるとき、アマゾンでオードリーの若林さんの「社会人大学人見知り学部 卒業見込」という本を知りました。めちゃめちゃレビューがいいので気になっていたのですが、なんとなく読む機会を逃してました。

先日たまたまテレビをつけたら若林さんがMCをやっている「激レアさんを連れてきた。」が放映されていました。なぜか「あの本、読もう」と急に思い読んでみたところ、めちゃめちゃよかった。今日は感想をまとめてみます。

あらすじをざっくりとまとめると、こんな感じでしょうか。

2008年12月、M1グランプリで2位になってからオードリーの生活は激変する。大学を卒業後、お笑い芸人を目指し今の事務所に入った著者にとって、そのときがはじめて自分が社会に参加しているという感覚だった。30歳の頃だった。それゆえ「社会」のなかの出来事は、著者にとって驚きの連続だった。本は雑誌「ダ・ヴィンチ」の連載をまとめたもので、著者が「社会人2年目」のときから始まっている。本では社会人2年目、3年目、4年目、真社会人と、著者の気持ち・考え方の変化、社会との関わり方の変化を追うことができる。

「”確か”なもの」と「小さなノック」

著者が社会人3年目のとき、言葉と感情を選ぶようになったという始まりのエピソードがあります。円滑に社会と渡り歩くために、対外的な反応ばかりに気を取られ、自分の本心はどうでもよくなっていき、自分の素の気持ちがわからなくなっていったそうです。そんなとき、その1年前から始めたボクシングのスパーリングの練習のときのこと。左のボディーブローが、右のわき腹にもろに入ったそうです。苦しい、ムカつく。そんな風に感じながら立ち上がろうとしたとき、その気持ちが”確かな”ものだと気づき、こんな風に思ったそうです。

(痛いのは嫌だけど”確か”なものっていいよね!)

(嘘偽りのない”自分”お久しぶりです!)

・・・・・

本の感想をうなって考えていると、ある瞬間で「あっ、この話と同じだ」と思いました。本に書いてある話は、この話のようにみんな「確かなもの」だと感じたのです。そして確かなものだから、自分の心の扉を何回もコンコンとノックしてきます。

心が揺さぶられた文はいくつもあったのですが、そのなかで一番、影響を受けたのは次の文章でした。

 これまでぼくは起きもしないことを想像して恐怖し、目の前の楽しさや没頭を疎かにしてきたのではないか?
深夜、部屋の隅で悩んでいる過去の自分に言ってやりたい。そのネガティブの穴の底に答えがあると思ってんだろうけど、20年調査した結果、それただの穴だよ。地上に出て没頭しなさい。

私は若林さんの性格と似ているところがあって、この描写を読んだときはハッとしました。自己肯定感が低くなったとき、何か新しいことに挑戦しようとして不安なとき、一気に底なしの沼にはまりそうになります。本にはこの話以外にも、「ああ、わかるなあ」から「ああ、聞きたくないなあ」まで、たぶんネガティブになりがちな人には「あーわかる」と納得できる話であふれている気がします。

でも、上の話もそうであるように、若林さんの話はみんな「後ろ」ではなく「前へ」と進んでいきます。目の前の現実、自分と対峙し、自分のなかで試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ進んでいく様子が本にはまとめられています。

ちなみに、上に引用したネガティブの穴の底のエッセイの最後の文は、「ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ」です。今まで読んだどんな本でも見たことのない文で、でも著者の言いたいこと、感じたことが感じ取れる文章でした。そして言っていることに納得もできる、だから心を打つ。本にはそんな文章がそこここにありました。

本を読んだあと、本に書かれている言葉をよく思い出します。特に引用した箇所は、ネガティブになりそうなとき「その穴を掘っても何もないよ」と、どこからともなくフッと浮かんできます(笑)。

人にもよるかもしれませんが、いわゆる自己啓発の本を読んで自己改革をしようとしているときより、この本の方がガツンと胸に刺さりました。自己啓発の本はどこか「ふわり」と肩をなでていくようなところがあるけれども、この本には「ああ、わかる」という実感がともなうからかもしれません。そして「ああ、わかる」と思えた人がどう思い、何をしたのかは、自己啓発の本を読むよりよっぽどリアルで、自分のいろんなことにダメだと思えたり、自分を前向きに変えていきたいという思いにつながったりしました。読んでよかった1冊でした。

今は著者の2冊目の著作、「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を図書館で予約して読める日を待っているところです。いつになるのかなあ…。

「こうやって、考える」を読んで

先日、図書館で背表紙借りした本がありました。真っ白の背表紙に本のタイトルだけシンプルに「こうやって、考える」と書いてあります。本を手に取り表紙を見ると、これもまたいい感じです。

すぐ借りてしまいました。著者は知りませんでした。「外山滋比古・・・。日本の人なのかな? なんて読むんだろう・・・」からのスタートでした。でも、この本が面白かった。今日は読んでみた感想を書いてみます。

後で調べてみると、東大生・京大生に支持されている「思考の整理学」という本で有名な方だということを知りました。評論家、エッセイストとして、また過去には大学で教鞭を執られていて、現在94歳という。すごい!

本は、著者の21冊の著作のなかから、発想力や思考力を磨くヒントになる言葉を抜粋してまとめた箴言集です。なので1ページに「メモの習慣を身につける」という見出しがあり、その横に短い引用が書いてあるシンプルなつくりです。発想力の鍛え方、考える過程についてのヒントから、日々の生活や読書、おしゃべりのなかにある発想力、思考力を磨くヒントなどまで、合計で150個のヒントがまとめられています。

少しずつしみこんでいく文章

自分の日常生活において、はじめはなれないことでも、何度も繰り返すうちに自分なりに「こうやったらうまくいくんではないか」と小さな知恵を見いだすことがあります。この本に書いてあることは、著者バージョンの「知恵」がつまったものだと感じました。

私にとって、それらの文章は自分のなかに少しずつしみこんでいくようなもののように感じられました。その理由としては、自分でも気づいたことが書いてあったり、直感的に「そうかもしれない」「ほんとうだ」と思うことがたくさん書いてあるからだと思います。自分が頭のなかでモヤモヤッと破片で感じていたこと、困ったなあと思っていたことの答えやヒントのようなものが、きれいな整えられた文章で並んでいる、そんなイメージの言葉が多いです。

たとえば、書くことについて「書く衝動を逃さない」と始め、そのあとはこんな風に続いています。「本を読みたいという気持ちはときどき起こるが、ものを書きたいという衝動はめったにあるものではない。書くのは相当”不自然”なことらしい」。「確かにそれはそうかもしれない」と、頭のメモ帳にインプットしました。本を何冊も書いている人でもこんな風に思うのかと、少し励まされもしながら、言葉を吸収しました。

うなずける言葉が多いと、著者の言っていることを追うようにしてついていき、わからなくても理解しようとします。すると、今まで自分にはまったくなじみのない発想でも、「そうなのかな、試してみよう」と自分のなかに少しずつ著者の発想がしみこんでくる感覚がありました。

たとえば、今こうやって本の感想を書くようになりましたが、これは最終的にはこの本がきっかけでした。著者は本の感想を書くことをすすめ、こう書いています。「本などもただ読みっ放しにしないで、あと、かならず感想を書く習慣をつけるようにしたい。これがどんなに我々の精神を大きく豊かにしてくれるか、はかり知れない」。理由はこまかく語られていないので、何がどうよいのかはわかりません。だけど、この人が言っているなら書こうと思い腰をあげて書き始めました。

言葉の矢は前から後ろから、上から下から斜めからと、様々な方向から飛んでくるような感覚があります。だからあるときには、「あ、この悪い例はまさに自分だ」と、矢がグサッと刺さることもあります。そして多くは語られないということもあり、正直、今読んでもいまいち内容を理解できないところがあるのも事実です。

言葉だけだとわかりにくいので、「前から後ろから・・・」の矢を、全7章ある1章ずつの見出しから、「わからない・・・」「面白い発想だなと」思ったところを抜粋してみます。

・編集視点で考える

・”ことわざ”をつくる

・知識は「死んだもの」と考える

・人生を二毛作化する

・(本に)影響を受けすぎない

・あえてゆっくり話す

・散歩をスポーツに

見出しから意味が想像できるもの、かつ自分がまだ納得できていないことを多く選んだので、少し特異な見出しが多いと思います。でも、前から後ろからのニュアンスが伝わるのではないかと思います。

何か困ったとき、パラパラっとこの本を思い出してめくりたい、そんな風に思いました。悩んだときは、一点に視点が集中しがちです。でもそんなときに、前から後ろから斜めから飛び込んでくる矢を受けて、「ああ、そんな発想あったんだ」と思い返したいと感じました。きっと悩むときで、響く言葉が違うと思います。ひょっとしたら、今わからないところはその頃には普通にわかるようになっているかもしれない。それもやはりこの本の魅力だと思います。少しずつ自分に本の内容がしみこんでくるのです。

違う視点からのアイデアがほしい人、自己啓発の本を読みたいけどいわゆる自己啓発の本とは違うアプローチをという人にとって、この本はパラパラめくると面白い本だと感じました。普通に前から読むというよりは、ちょっと時間が空いたときにパラッパラッとめくったり、気になった項目を飛ばし読みしていくとより本の持ち味が引き立つような気がします。よかったら読んでみてください。