おすすめのムック『暮らし上手の発酵食』

最近、発酵食の効能についての書籍を以前より書店で見かける気がします。

数年前、塩麹が注目されたとき、私は書店で見かけた本がきっかけで発酵食にはまりました。あれから数年が経ちますが、今も日々の生活でヨーグルトを作ったり、食事に少しずつ発酵食を取り入れる生活をしています。たぶん、今もこんな風に興味を持ち続けているのは、今日紹介する本のおかげでした。発酵食に興味を持ち始めた方におすすめなので、今日はこの本について書いてみます。

 

ムックという形態がいい。雑誌感覚で楽しめつつ、発酵食の基本が学べる

 この本の一番いいところは、ムックという形態だと思います。雑誌以上だけど、書籍まではいかない。雑誌のようにサラッと読めるけれど、書籍のような「この発酵食の効果を期待するには、いついつ食べるといい」みたいな細かい知識は載っていない。具体性のある知識までは載っていないので、そのあたりの内容に特化した本を読みたい人には、物足りないかもしれません。ただ、発酵食の基本的な知識や作り方、アレンジレシピなどを知りたい方にとっては、入門書としてちょうどいいと思います。

 

具体的な内容は?

本では一番初めに特集を組み、発酵食に魅せられた8人を紹介しています。料理家、フードコーディネーターなど、主に食にまつわる分野で活動している人たちです。8人の方を紹介するとき、それぞれ異なる発酵食(もしくは視点)についても一緒に紹介していきます。ある人の特集ではその人の味噌の活用法を、また別の人の特集ではその人の塩麹の活用法を、という具合です。他にも異なる人たちの、ぬか漬け、甘麹、酒粕、ヨーグルト、麹を使ったおつまみの活用法などもまとめられています。味噌、塩麹、ぬか床、甘麹、アンチョビ、塩辛に関しては、作り方も紹介されているので、自分で作ろうとするときに便利です。

この特集の他には、発酵食の基本知識、塩麹の便利な使い方、発酵食を活用した様々なドリンクや、発酵食を別の食材との掛け合わせるレシピも紹介されています。そもそも発酵食とはなんなのか、それぞれの発酵食は身体にどんな効能があるのか…などなど。発酵食のレシピと一緒におさえておきたい情報が、わかりやすくまとめられています。

 

この本のよかったところ

この本がきっかけで、発酵食の楽しさや面白さに気づきました。そしてそれは、ムックという本の作りのおかげだった気がします。書籍のように1冊に簡潔にまとまっている本は、情報収集の手段として便利です。でも、ちょっと一息つける「隙間」みたいな部分はあまりない気がします。

このムックの場合は、雑誌のように、特集する人たちの暮らしを伝えつつ、その人たちが日々実践している発酵食ライフを伝えてくれます。8人の発酵食にまつわる失敗談や、発酵食を生活に取り入れるコツについてのコラムもあったりします。今考えると、それらの雑誌感覚で読める手軽さがよかったです。プロでも失敗するのか! と思え、気が楽になりました。いい感じの「隙間」が本にはあるのです。

一方で、発酵食の効能やレシピはサラッとまとまっているから、その情報が知りたいときはそこだけ開けばいい。重宝したのは、発酵食の効能カタログと、発酵食を使ったドリンクや掛け合わせレシピでした。例えばドリンクのページでは、飲みたいドリンクが朝・夜と分けて紹介されています。朝は栄養補給を兼ねたドリンクを、夜は疲れのリセット、よい眠りにつなげるドリンクを、という風に、意識したいポイントに沿った飲み物がまとめられていて、日々の生活で役立ちました。

今でも、ぬか床や甘酒を作ったり、料理のヒントが欲しいとき、この本をよく開きます。本はいろんな意味で、私が求めている情報を適度に伝えてくれて、本当にちょうどよい1冊でした。

発酵食について知りつつ、食事で摂り入れていきたいと感じている方には、読みやすい1冊になると思います。そういった本を探している方がいたら、よかったら読んでみてください!

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